2013年に3DSで出た初代『妖怪ウォッチ』を、今のハードで遊び直せるようにしたのがSwitch版とスマホ版のリメイクだ。当時小学生だった人も、当時は親に買ってもらえなかった人も、シリーズを知らない人も、いまなら同じ物語をきれいな画面で始められる。この記事では、実際にSwitch版をクリアしてからスマホ版も触った立場で、リメイクで何が変わったのか、最初に何をすれば迷わず進めるのか、中盤以降どこでつまずきやすいかまでまとめる。
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リメイク版は何が違うのか
初代の中身そのものは大きく変わっていない。さくらニュータウンを歩き、妖怪ウォッチで気配を探し、バトルでともだちになっていく流れは同じだ。変わったのは「今の機械で遊べるように整えた部分」が多い。
Switch版は2019年10月10日発売。3DSの上下2画面を1画面にまとめ、HDで描き直している。テレビに出せるので、昔の小さな画面で見ていた町が意外と広い。フレームも滑らかで、フィールドを走る感触は3DSより軽い。ボイスも入った。ウィスパーやジバニャンの声が、後の作品やアニメに近いトーンになっている。初めて遊ぶ人には自然だが、3DS版の声に慣れ切っていた人は最初だけ違和感があるかもしれない。
操作はタッチがなくなった分、慣れがいる。必殺技やおはらいのミニゲームは左スティックとボタンが中心だ。「打て!」「つぶせ!」はスティックを思い切り倒すと指アイコンが飛びすぎる。少しだけ傾けるつもりで動かすと安定する。バトルを早送りしているときは「まわせ!」と「連打!」のほうが操作しやすい。苦手なミニゲームが出たらBでやり直せるので、無理に通さなくていい。

スマホ版は2021年7月10日配信。内容の骨格は同じで、操作だけスマホ向けになっている。通信対戦やすれちがい、ふしぎなレンズはない。セーブのバックアップはLEVEL5 IDでできるので、機種変更がしやすいのはこちらの利点だ。
どちらも妖怪メダルのQR読み取りはできない。カメラがない、あるいは仕様が変わったからだ。代わりに妖怪アーク、妖聖剣、一部のYメダルをNFCで読ませる。第2章「ジバニャンとの出会い」を終えたあと、こぶた銀行の窓口で連動できる。色コインとアイテムがもらえるので、持っている人は早めに一度やっておくと序盤が楽になる。持っていない人でもクリアはできる。必須ではない。
さすらい荘も変わった。3DSのすれちがい通信がなくなったので、自分で更新する形になっている。1日1回程度、更新すると新しい妖怪が来る。ウォッチランクより高い妖怪は出にくい。VIPルームにツチノコパンダが来るのは健在で、来たら逃さず戦いたい。
グラフィックは4のように絵柄を作り直したわけではない。3DSのモデルとテクスチャをきれいにした中間くらいの見た目だ。町の空気、夕方の色、地下水道の薄暗さは初代のまま残っている。そこがこのリメイクの味だと思う。
ゲームの基本を先に押さえる
主人公はケータかフミちゃん。小学5年生で、ある日ウィスパーと出会い、妖怪ウォッチを手に入れる。町の困りごとの裏に妖怪がいて、ウォッチで見つけて戦う。勝つとともだちになることがある。ともだちになった妖怪をパーティに入れて、次の事件へ進む。
バトルは円形のフィールドで、前衛と後衛を入れ替えながら進む。前衛が攻撃し、後衛は控え。同じ種族を隣に並べると陣が発動する。2体でも効果はあるが、3体つなげるほうが強い。最初から陣を意識しすぎると編成が固まるので、序盤は「殴れる・回復できる・さぼりにくい」の3つを優先した方がいい。
性格はさぼりやすさに直結する。まじめ寄りほど命令を聞き、ぐうたら寄りほど勝手な行動が増える。使い続けると少しずつ上がるし、本で変えられる。序盤は無理にいじらなくていい。回復役だけ「やさしい」にしておくと安定する。
ウォッチランクは探索の鍵になる。ランクが上がると、同じランク帯の妖怪が見えるようになり、ウォッチロックのかかった扉も開く。上げ方の中心は時計のチョーシ堂のたのみごとだ。指定された妖怪を倒して報告するだけなので、発生したら後回しにしない。ストーリー第6章あたりからC、その後B、A、最終的にSまで上げる。Sにしないと仲間にできない妖怪や入れない場所がある。クリアだけなら無理に急がなくていいが、やり込みまで見るなら早めに上げた方があとが楽だ。
ともだちになる確率は好物を渡すと上がる。ハートが出ているときに渡すのが基本。序盤からハンバーガーや牛乳、パン類を切らさないようにしたい。モテモテスキルを持つ妖怪を入れると、仲間になりやすくなる。キュン太郎はおおもり山の茂みで出会いやすい。後でモテマクールに引き継げるとさらに楽になる。
始め方と序盤の進め方
最初はさんかく公園でセミを3匹捕るところから始まる。虫取りと魚釣りは本編の合間にやっておくと、たのみごとや一部クエストで困らない。学校の用務員、おおもり神社と進めばウォッチを手に入れる。ここまでは説明どおりでいい。
第2章で妖怪を3体仲間にする必要がある。フィールドの気配をウォッチで探して戦う。最初は弱い相手ばかりなので、必殺を温存せずにどんどん使っていい。路地裏のグレるりん、家に戻ってのドンヨリーヌが最初の関門だ。ドンヨリーヌ戦はジバニャンを入れておくこと。ストーリー上必須なので、外して挑まない。
ジバニャンが加わると一気に動きやすくなる。すばやさが高く、手数で削れる。スキル「まえのめり」で倒したあと一時的に火力が上がるので、雑魚戦の回転が良くなる。バクロ婆は第3章で仲間になる。いやしの術とおせわ持ちで、序盤の回復役として十分仕事をする。この2体を軸に、フィールドで拾ったアタッカーを1体足せば第4章までは困りにくい。
第4章で団々坂に出る。時計のチョーシ堂のパーツ集めが本筋で、歯車は竹やぶのおんぼろ屋敷、ネジは自転車屋、バネはさすらい荘。家を出たあとに鬼時間が発生する。見つかると追跡されるので、小学校まで逃げ切る。銭湯ののぼせトンマンは火に弱い相手を入れておくと早い。
ここでさすらい荘が使えるようになる。更新して出てきた相手は、戦えるなら戦っておく。経験値とお金と仲間候補をまとめて拾える。

第5章はどんこ池。フナを3匹釣ってからつられたろう丸。釣りはタイミングを逃すと時間が溶けるので、川辺に寄ったときにまとめてやっておく。第6章でさくら中央シティへ出る。わすれん帽に見つからないように会社へ行く場面は、ルートを覚えてしまえば難しくない。焦ってダッシュしすぎるとスタミナが削れるので、見通しのいい場所だけ走る。
このあたりまでにやっておきたいことを整理する。
- たのみごとは発生したらすぐ消化する
- ウォッチランクCを逃さない
- こぶた銀行でアーク連動できるなら一度試す
- 郵便局周辺のイベントで五ツ星コインが手に入ることがあるので、寄れるときに寄る
- キュン太郎を仲間にしておく
- 回復アイテムと好物を常に少し多めに持つ
リセマラするかどうかは人による。ガシャでSランクが早く出ると進行は楽になるが、初代はフィールドとクエストで十分戦力が揃う。何度も冒頭をやり直すより、一度物語を最後まで見た方がこの作品の良さは分かりやすい。どうしても序盤を楽にしたい人だけ、五ツ星コインが手元に来るタイミングで回して判断すればいい。
中盤以降の効率のいい進め方
第7章以降はウォッチランクが進行に絡む。工事現場のおぼろ入道はランクC以上。カンチ関連はランクB。かげむら医院はランクA。ランクが足りなくて扉の前で止まるのがいちばん多い詰まり方なので、チョーシ堂の依頼はストーリーより優先していい。
夜間限定の場所が増える。かげむら医院は夜だけ入れる。レベル30前後の経験値稼ぎとしても優秀で、ヒーラーを1体入れておけば倍速でも安定しやすい。ストーリーを止めてまで周回する必要はないが、ボス前にレベルが足りないと感じたらここに来る。
妖魔界に入れるようになると稼ぎ場が変わる。嘘つき山、荒くれ街道と進み、終盤は無間地獄へ入る。目安はこう考えている。
- レベル30前後:かげむら医院(夜)
- 35〜40:嘘つき山
- 40〜45:荒くれ街道
- 45以降:無間地獄の入れる階層
移行のサインは単純だ。被ダメージが軽く、回復を挟まず連戦でき、1戦が短く感じ始めたら次へ移る。オーバーキルできる編成を組むより、2〜3手で戦闘が終わるラインを目指すほうが時給は伸びる。前衛はタンク1、火力2、回復1が無難。後衛にサブ火力とサブ回復を置く。
合成は中盤から意識する。ツチノコと幸福のしずくでフクリュウが作れる。フクリュウの全体回復「ふくふくスマイル」は、全体回復が少ない初代ではかなり助かる。とりつきでお金が増えるのも地味に効く。ツチノコは団々坂のひみつの抜け道で赤い気配を粘る。出現率は低く、じんめん犬などと間違えて疲れる場所でもある。マップ端の気配を見て、逃げるルートを塞ぐつもりで接触する。ハンバーガーを持っていくこと。
くさなぎはしょうブシから合成ルートがある。黒鬼周回で素材を拾うことになるので、クリア直後に慌てて作らなくていい。ブシニャン、しゅらコマ、犬神、キュウビ、花さか爺、だいだらぼっちあたりが終盤の顔ぶれになる。物理ならブシニャンとくさなぎ、妖術ならしゅらコマと犬神とキュウビ、回復なら花さか爺と心オバア、壁ならだいだらぼっちとうみぼうず、という分け方で十分強い。
陣を組むなら種族を隣に置く。イサマシを3体並べると力が伸び、フシギを3体並べると妖術が伸びる。ただし最強候補を全部同じ種族に揃えるのは難しい。役割優先のバランス編成のほうが、初めてクリア後コンテンツに入る人には扱いやすい。前衛にすばやいアタッカー、壁、回復。後衛に第二火力と第二回復。これでほとんどの相手は落ちる。
装備は「めっけもん」と宝箱、ガシャ、連動で揃う。ちからを伸ばす腕輪はすばやさが下がるものが多い。速いアタッカーにはすばやさ装備、遅い壁役にちからや守備を振ると無駄が少ない。序盤のそまつな装備をいつまでも付けていると中盤で火力が足りなくなるので、店に寄ったときに買い替える。
金策は戦闘ドロップが基本。フクリュウのとりつき、おつかい横丁の高レベル帯、妖魔界の周回で足りるようになる。アイテムを全部買わなくていい。回復と好物と本だけ優先する。
バトルで実際に効くコツ
おはらいはプレイヤーの仕事だ。敵のとりつきが重い相手、とくにヤミまろのように必ずとりつきが通る相手では、攻撃を妖怪に任せて自分はおはらいに集中した方がいい。ミニゲームが苦手なら、当たり判定でAを押すだけのパターンも来る。焦ってスティックを振り回さない。
必殺は温存しすぎない。雑魚は必殺で切った方が経験値の回転がいい。ボスだけゲージを貯める、という使い分けでいい。さぼりが出たら性格と装備を疑う。命令を聞かない妖怪を前衛の要に置くと、長期戦で崩れる。

属性は弱点を突けると早い。火が通る相手、雷が通る相手は図鑑と実戦で覚えていく。初代は属性相性を完璧に覚えなくてもクリアできるが、1日1回限定の強敵だけは弱点を見てから挑む。
1日1回の相手は朝6時に回る。死神鳥、黄泉ゲンスイ、こめ爺、ヤミまろ、宝石ニャン系など。ヤミまろは地下水道のレバー3つを調べた先にいる。Switch版は以前、特定地点に出ない不具合があったが、後の更新で直っている。出ないときは場所を間違えていないか、レバーを全部倒したかを確認する。
レジェンドやSランクはウォッチランクSが前提のものが多い。キュウビの試練、オロチの試練、工事現場のS扉のロボニャン。クエストを受ける前に好物と回復を揃えておく。魚介、アイス、パン類など、相手ごとに違う。長期戦になるのでスペシャルラーメンのような回復量の多いアイテムを多めに持つ。
鬼時間はクリア後も使える。宝箱と経験値がある一方、見つかると面倒だ。スタミナ管理を忘れず、逃げ道を確保してから箱を漁る。
通信対戦はSwitch版の利点だ。こやぎ郵便の窓口からローカルかインターネットを選ぶ。ネット対戦はSwitch Onlineが必要。スマホ版にはない。対戦用にパーティを組むなら、さぼりにくく、おはらいが間に合う構成にする。物語用の編成をそのまま持っていくと、相手のとりつきで崩れることがある。
つまずきやすい点と、やっておくと楽なこと
いちばん多いのはウォッチランク不足だ。扉の前で止まって「進行不能」と思い込む。チョーシ堂に戻ればだいたい解決する。
次に多いのが仲間不足のままボスに行くこと。初代はレベル差より編成の穴の方が痛い。回復ゼロ、壁ゼロ、さぼりだらけ、のどれかがあると長期戦で負ける。ボス前に一度パーティを見直す。
3つ目はミニゲームでテンポを落とすこと。苦手なら早送りを切って丁寧にやる。やり直せるので失敗を引きずらない。
4つ目はガシャと連動に頼りすぎること。持っている玩具は使った方が得だが、持っていない人が無理に揃える必要はない。フィールドとクエストで必要な戦力は揃う。
やっておくと後が楽な作業もある。
- 図鑑の空きを気にしすぎず、まずストーリーを一本通す
- 進化する妖怪はレベルを確認してから経験値を渡す
- 本は回復役と主力アタッカーから使う
- 地下水道や隠し通路はマップを開いて死角を潰す
- セーブはイベント前とボス前に残す。Switch版は本体のセーブお預かりにも対応している
クリア後は「終わらない夏休み」に入る。黒鬼、無間地獄、1日1回の強敵、合成、図鑑埋めが主戦場になる。ここからが初代の長い部分だ。レベル99まで上げるなら無間地獄の安定する階層を往復する。伏龍周辺は効率がいいが、落ちる編成で無理に入らない。勝てる階で回転させた方が結果は早い。
2026年時点でもSwitch版、スマホ版ともに細かい修正が入っている。ヤミまろの出現、虫取りの表示、トロフィー周りなど。長く放置していたセーブを再開するときは、先に更新データを入れてから起動した方がいい。
いまシリーズに戻る人も増えている。2の新しいリメイクが発表されたタイミングで、1からやり直す人が少なくない。1はシステムが後の作品より素朴で、町を歩く比重が大きい。レーダーで気配を探して、路地に入って、とりつきを解く。その繰り返しが本体だ。効率だけを追うと、この作品のいちばんいい時間が飛ばされる。周回と探索のバランスは、自分のペースで決めていい。
まとめ
リメイク版の『妖怪ウォッチ1』は、初代の町とシステムを今の画面に載せた作品だ。絵柄を一新した完全新作ではなく、2013年の感触を残したまま遊びやすくしたもの、と考えた方が近い。Switchなら対戦とテレビ出力、スマホなら手軽さとセーブのバックアップ、という違いがある。中身の攻略はほぼ共通している。
最初はジバニャンとバクロ婆を軸に、ウォッチランクのたのみごとを溜めず、好物を切らさない。中盤からかげむら医院と妖魔界でレベルを整え、フクリュウやSランクを少しずつ足す。クリア後は無間地獄と1日1回の相手を自分のペースで消化する。これだけ守れば、大きく詰まる場所は少ない。
ミニゲームとさすらい荘と玩具連動だけ、3DS版の記憶で進めると戸惑う。そこだけ先に頭を切り替えておけば、あとは当時と同じ物語が待っている。さくらニュータウンの夕方を、今の画面でもう一度歩く価値はある。
